詩編 第2編(1)
すべての王よ、今や目覚めよ。
地を治める者よ、諭しを受けよ。
“イスラエルの王に謀反を起こした地上の王たちへの忠告が
とても強調して語られています。” by雨宮神父
***
<今日のポイント>
詩編2編に登場するのは、詩編作者、神、神によって王とされた人物の3人。
この3人の言葉の中で一番強調されているのは“詩編作者の王たちへの忠告”だと雨宮神父はおっしゃいます。
でも、この忠告には“大きな問題”があるのだとか…。
旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)
3 詩編 第2編(1)
聴取期限5/1
(約22分)
今日は新しい王の即位の日。しかしなんと王の前には、反逆を企てる諸国の王が…。
でも大丈夫。この王は“神”が任命したのだから!
「さぁ諸国の王たち、ムダに逆らうのはやめなさい。この王と、“主なる神”を畏れ敬いなさい」
・・・そっか〜詩編2編ってそんなお話だったんだ、と聞いていて想像が膨らみました。
ところが、雨宮神父曰く“この詩編は歴史的な現実を歌っているとは思えない”のだとか!
え〜神父様、どういうことですか?
でも確かに、旧約時代のイスラエルといえば、弱小国。そんなイスラエルが、強い立場から諸国に対して忠告をするなんて、本当にそんなことがあったのかな・・・?
でも!、もし歴史的な現実を歌っていないのだとしら、どうしてこんな詩編が生まれたんだろう?
・・・大変です。頭が?でいっぱいになってきてしまいました。
今から、次回のお話が待ちきれません〜。