詩編 第3編(2)
多くの者がわたしに言います
「彼に神の救いなどあるものか」と。
“この詩編のテーマは、不安から確信への「転換」。
どうしたら、「救いはある」という信頼に生きることができるのでしょうか。”by雨宮神父
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<今日のポイント>
まなざしの“転換”
詩編3編2〜7節
夜は不安を語っていた信仰者が、
朝になると、確信の中に生き始めた、と言います。
“いかに多くの民に包囲されても 決して恐れません。”
一体どんな道をたどって、確信へと至ったのでしょうか?
旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)
6 詩編 第3編(2)
聴取期限5/22
(約22分)
一晩前は不安でいっぱいだったのに、
「救いは主のもとにあります」なんて、一体どんな劇的な出来事が?と思ったのですが、
いつも唱えていたお馴染みの信仰告白を口ずさんだのですね。
そして、過去の救いの体験に目を向けて・・・。
でも、そこで確信が与えられるのかと思ったら、
“知らず知らずに深い眠りに招かれ、気づいたら朝だった”なんて〜!
そして更に、
“その体験から、主が支えていてくださることを悟った”とのこと。
え〜ついつい寝ちゃっただけなのに、どうして?と、不思議になりました。
私なら一刻も早く確信がほしいのに、まず眠りなんて・・・う〜ん。
でも、不安でいっぱいな時って、どんなに確かなことを言ってもらっても、
信じられなかったり、受け入れられなかったり・・・。
もしかたら、だから、不安の中で主を求めるこの人を、
主はまず、安らかな眠りに招かれたのでしょうか?