詩編 第26編(2)
悪事を謀る者の集いを憎み・・・
“ここでは、悪人を拒絶する強い意志が表されています。”by雨宮神父
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<今日のポイント>
偽る者、欺く者、悪事を謀る者、
そういう人と共にいることはしない!
そんな詩編作者の意志が感じられる、今日の詩編。
その強い意志には、一体なにが隠されているのでしょうか。
旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)
20 詩編 第26編(2)
聴取期限8/28
(約23分)
こんなに何度も、“悪人と共に座らない”と告白しているのを聞くと、
この詩編作者は、悪事を働く沢山の人に囲まれていたのかも?
そう想像してしまいました。
悪人とどう向き合うべきか…
きっと神様からの問いかけとして悩んだに違いありません。
なんて厳しい状況、なんて厳しい問いなのでしょう・・・。
でも、だからこそ、“悪人を拒絶する”
そして、“私はあなたを愛する”という告白を、
どれほど神様は喜んだのだろう!と思います。
でも正直、悪事、賄賂なんて私には縁がないな〜と思っていました。
だから、神父様がおっしゃった、
“人間の願望に耳を傾けること、それは結局悪人と共にいることになる。”
この言葉に、立ち止まりました。
人間の願望に聞くこと、これはまさに私の問題です。
私こそ“主を愛し”、悪からお救い下さい、
そう祈るべき人間だったのですね・・・。