詩編 第29編(2)
主の御声は輝きをもって響く
“詩編29編では、「主の御声」が7回登場します。”by雨宮神父
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<今日のポイント>
「主の御声」がどれほど力強いのか、
様々な自然現象と共に語られる詩編29編。
でも実は、この詩編には元歌があったのだとか。
神父様、一体どういうことなのでしょう?
旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)
26 詩編 第29編(2)
聴取期限10/9
(約23分)
カナンの歌が元歌だったのですね〜。
その昔、イスラエル民族は、約束の地・カナンに入った後、色んな影響を受けたと言いますよね。
この詩編も、そもそもカナン人から歌を伝え聞いていなければ、
作られることもなかったはずです。
それにしても、歌を伝え聞くなんてとても親しみを感じます。
私も、違う教派の教会の礼拝に行く時、
まず、どんな賛美を歌うのかな?とワクワクしながら、
初めての歌を、よ〜く聞いて覚えようとします。
外国語の勉強も、まずは歌から!
歌を聞いて違う文化に触れるって、古代も今も変わらないのかもしれません。
でも、それがカナン人の神様を歌った歌で、
それを、主への歌に変えてしまうなんて、
本当に大胆です・・・!
でも、そこに深い知恵も感じます。
色んな神々に囲まれる日常の中で、揺るぎなく主に応える、この詩編。
もしかして、それも大切な信仰生活の務め・・・?
そんなことを感じました。