詩編 第30編(1)
主よ、あなたをあがめます。
“ここには、話者の強い意志が表れています。”by雨宮神父
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<今日のポイント>
“あなたをあがめます”で始まり、
“感謝をささげます”で閉じられる、この詩編30編。
感謝の裏には、ある体験があると言います。
一体どんな背景があるのでしょうか。
旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)
27 詩編 第30編(1)
聴取期限10/16
(約23分)
叫び求めたら、すぐに神が癒して下さったなんて・・・
感謝せずにはいられませんよね。
それも、死の病から!
でも、こうやって感謝できる時ばかりじゃないな〜とも思いました。
特に、“すぐに”助けていただけない時は、と。
でもそこでハッとしました。
もし祈ってすぐ、思い通りに助けていただいたら、
きっと私は、“あ〜よかった”とホッとするだけで、
神様のことは、考えもしなそうです。
そう思うと、この詩編は
「死の病から癒された!」という以上に、
神様に感謝している、そのことが大切なのかもしれません。
そんな神様への感謝を引き出すため、
あえて死の病を経験させたのかも?
・・・う〜ん、まさか。
畏れながら、神様、本当のところはどうなのでしょうか。