旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第35編(4)

優れた会衆の中であなたに感謝をささげ

“実は、日本語の感謝とヘブライ語の感謝には、ズレがあります。”by 雨宮神父

<今日のポイント>

“感謝する”と訳された言葉の3つの意味/35編18節/・優れた会衆の中であなたに感謝をささげ(詩編35:18)/・わたしはなお、告白しよう。「御顔こそ、わたしの救い」と。(詩編42:12)/・わたしは言いました「主にわたしの背きを告白しよう」と。(詩編32:5)

担当者トマ子のつぶやき

詩編35編第2段落後半では、
“わたしを救ってください”という嘆願の後に、
主への感謝と賛美が続きます。
神父様、これは一体どういうことなのでしょうか?

感謝に、“信仰を告白する”意味もあったとは…。
苦境に立たされた詩編作者は、
主を思い起こし、
“あなたは良い時も苦しい時も、共にいてくださいました”
そう告白して、感謝を捧げたのかもしれません。

そして、この感謝が救いに先立ったように、
赦しの前には、罪の告白が必要だと神父様はおっしゃいました。
“神は、罪を赦したくて仕方がない。
でも、人間が隠している限り、手出しができない”
この言葉にドキっとしました。

手出しができないなんて…!
そんなこと言わず、手を伸ばして赦しを与えてください、と。
でも実は、
あなたは本当に赦してくださいますか?
それなら告白しますよ…と
自分中心に、神様を疑っていたのかも、と!

でも、もう既に、主には溢れるほどの救いがあり、
偉大な御業があり、
私はただありのままを告白し、感謝すればいいだけだなんて…。
主よ、私は分かっていませんでした。


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

36 詩編 第35編(4)

聴取期限12/18
(約23分)