旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第36編(1)

神に逆らう者に罪が語りかけるのが
わたしの心の奥に聞こえる。

“まず、神に逆らう者についての記述から始まります。”by 雨宮神父

<今日のポイント>

“神に逆らう者”の描写/詩編36編2-5節、12-13節/2:神に逆らう者に罪が語りかけるのが/わたしの心の奥に聞こえる。/4:彼の口が語ることは、悪事、欺き。/12:神に逆らう者の手が/わたしを追い立てることを許さず.../13:悪事を働く者は必ず倒れる。

担当者トマ子のつぶやき

まさに今、罪が彼に語りかけている…!
さあどうなる?
そんな緊張感のある書き出しで始まる、
この詩編36編。
神父様、その人は罪にどう応えたのでしょうか。

今回の箇所、2節~5節を聞いた時、
暗~い気分になってしまいました。
罪に語りかけられた人は、
言葉も行いも悪になってしまった…
そして何より、悪を悪だと分からなくなってしまった、
ここに底知れない恐ろしさを感じました。

でもふと、私は何が悪で、何が善いことか
本当にわかっているんだろうか?
と思いました。
ある思いが浮かんできた時、
それが罪のささやきなのか、
神様の御声なのか、御前に立って聞いているだろうか、と。

そう思うと、
私は罪のささやきをそうと知らず、
何度そそのかされ、何も見えなくなってしまっていることか…。
あの時も、この時も、そして今も!
あぁ私はすぐに迷う者で、
主に頼り、主の御前に立たないと
一歩も歩んでいけない者なのですね。
主よ、どうか憐れみ、悪からお救いください。


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

38 詩編 第36編(1)

聴取期限1/1
(約23分)