旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第37編(2)

主は御自分に逆らう者の腕を折り
従う人を支えてくださる。

“主に逆らう者と従う人が描き分けられています。”by雨宮神父

<今日のポイント>

“逆らう者”と“従う人”/詩編37編14,16-17節/14: 主に逆らう者は剣を抜き.../まっすぐに歩む人 を屠ろうとするが/16: 主に従う人が持っている物は僅かでも/主に逆らう者...の富にまさる。/17: 主は御自分に逆らう者 の腕を折り/従う人を支えてくださる。

担当者トマ子のつぶやき

“悪事を謀る者に苛立つな”
との諭しから始まった詩編37編。
今回の第2段落では、
“神に逆らう者”と“神に従う人”が語られます。
一貫して、その違いが強調されていますが、
どう受け取ったらいいのでしょうか。

今日の箇所を読み、
まず“神に逆らう者”の姿がはっきりと伝わってきました。
主に従う人、貧しい人を倒そうとし、
剣を抜き、弓を引き絞る。
更に権力も、富もある…。

けれど、肝心の“主に従う人”がどんな人か、
いまいち分かりませんでした。
主によって、敵からも、災害からも守られるけれど、
積極的にしていることは、
“憐れんで施す”のみ。
それ以外では、“無垢で、まっすぐに歩んでいる”
と語られるだけです。

正直、物足りないなと思ってしまったのは、
神に逆らう者に勝る行いと、
強い信仰が語られて欲しかったからです。
けれど、むしろ
特別なことはしない、ひっそりとした信仰者が浮かび上がってきました。

その姿から、
自分の行いや力ではなく
ただ、神様が、従う人を支えてくださっている…
そのことがじわじわと伝わってきました。


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

41 詩編 第37編(2)

聴取期限1/22
(約23分)