旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第39編(1)

教えてください、主よ…
いかにわたしがはかないものか、悟るように。

“この詩編は、詩編の中で最も暗い詩編だと言われます。”by雨宮神父

<今日のポイント>

繰り返される“空しさ”/詩編39編/6:ああ、人は確かに立っているようでも/すべて空しいもの。/7:ああ、人は空しくあくせくし.../12:あなたに罪を責められ.../人の欲望など虫けらのようについえます。/ああ、人は皆、空しい。

担当者トマ子のつぶやき

むなしいという言葉が繰り返される、詩編39編。
“むなしさで終わる詩編”
とも説明されるのだとか。
今日は、この深い淵から祈っているような
詩編作者の心の動きをお話いただきます。

苦しみを黙って耐えていた詩編作者が、
耐えきれずに口を開き、
祈った言葉が、
“教えてください、主よ…
いかにわたしがはかないものか、悟るように。”
…この一言だったのですね。

“何故、こんなに儚いのですか?”ではなく、
“この儚い現実から、救ってください”でもなく、
“わたしの生涯の儚さを、
教えてください”とは…!
この作者がどれほど打ちひしがれていたか、
想像させる一言です。

けれど神父様は、
“この作者は、敵によって
人の真実の姿に目を向けさせられている”
とおっしゃいます。
…そんな!
生きる望みを失って、
嘆く力、訴える力がなくなった訳ではなく、
真実の姿に目を向けている…?
それも敵によって。

この詩編作者に、
一体どんな主のみ心が向けられているのか…
今、私にはわかりません。


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

47 詩編 第39編(1)

聴取期限3/5
(約23分)