旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第41編(1)

主よ、その人を守って命を得させ
この地で幸せにしてください。

“口語訳では、この文章は事実を述べる形で訳されています。”by雨宮神父

<今日のポイント>

祈りか、事実かー訳の違いー/詩編41編3,4節/〈新共同訳〉3:主よ、その人を守って命を得させ.../幸せにしてください。/貪欲な敵に引き渡さないでください。/4:主よ、その人が病の床にあるとき、支え/...立ち直らせてください。/〈口語訳〉3:主は彼を守って、生きながらえさせられる。/...さいわいな者と呼ばれる。/あなたは彼をその敵の欲望にわたされない。/4:主は彼をその病の床でささえられる。/...いやされる。

担当者トマ子のつぶやき

訳の違いによって意味が大きく変わる、詩編41編。
今日は、その第一段落をお話いただきます。
この訳の違いが詩編全体に、
そして、祈る私たちにとっても大切なようです。
神父様、詳しく教えてください!

AともBとも訳すことができる時、
その言葉をどう訳すか?
今回、神父様はこうお答えになりました。

“どちらの解釈の可能性も残すのがよいと思います。
詩編は、状況に応じて意味が変わる、
そう読んでよい本だと思います。”

この言葉に、私は、
“あっ!”と閃いたんです。
神父様は、詩編を、
私たちが実際に祈る言葉として考えていらっしゃるんだ、と。

ですが、振り返ってみれば、
私は、お話を聞いて理解することばかり心が向いていて、
肝心の祈りは忘れるもしばしば。
なんてもったいないことを…!

訳の違いによって、
詩編41編は、苦しい中でも、喜びの中でも、
祈ることができるのだとか…。
みなさんも、今日のお話を聞いたら、
一緒にこの詩編をお祈りしてみませんか?


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

49 詩編 第41編(1)

聴取期限3/19