旧約聖書のこころ―詩編―(再)


詩編 第44編(2)

しかし、あなたは我らを見放されました。

“10節から、現在の嘆きが語られていきます。”by雨宮神父

<今日のポイント>

嘆き”の変化/詩編44編10-24節/〈嘆き〉10:あなたは我らを見放されました。/12:...食い尽くされる羊として.../16:...顔は恥に覆われています。/18:...なお、我らは決して.../あなたとの契約をむなしいものとせず/〈嘆きの中の告白〉20:あなたはそれでも我らを .../死の陰で覆ってしまわれました。/23:我らは...屠るための羊/24:主よ...永久に我らを突き放しておくことなく...

担当者トマ子のつぶやき

約束の地への入植伝承と、
その伝承をなぞるように勝利を得た過去の体験。
この前半とは正反対の現在の嘆きが、
後半から語られます。
この民の嘆きに、耳を傾けたいと思います。

「我らの魂は塵に伏し、
 腹は地に着いたままです」
この詩編の締めくくりの言葉が引っかかりました。
神父様は、ここを
「地にひれ伏す礼拝の姿勢」だとおっしゃったのです。

今回の箇所では、
敵国に蹂躙される嘆きが語られます。
けれど、その民の一番深いところには、
「地にひれ伏し」、
神を拝む姿勢があったのでしょうか…?

私が嘆く時は、
神様への礼拝を忘れてしまいます。
この民のように、
嘆きの中で神様を拝むことは、できません。

でも、主イエス様は十字架を前に、
そのように歩まれたんですよね。
死を目の前にして、
ひたすら神にお従いした主イエス様…。
つい、主の受難の足跡を感じ取ってしまいましたが、
そのように読んでもいいのでしょうか。

…いつか、神父様にお聞きできたら嬉しいですね。


旧約聖書のこころ―詩編―(再)
雨宮 慧
(カトリック・東京教区司祭、上智大学神学部名誉教授)

52 最終回・詩編 第44編(2)

聴取期限4/9
(約23分)